瞑想系身体動作法(16)「過去断ちの法」Ⅳ

瞑想系身体動作法をオススメしたい人たち

前回の記事を読まれた方は、「方法無き方法」や「過去断ちの法」が「表現のための身体動作(何事かを表現することを最終目的とした身体動作)」をしている人向きのものであることがよくお分かりになったと思います。が、私の場合、「表現のための身体動作」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは「習字(=墨字を書くこと)」と「ダンスをすること」の二つです。

なのでもしも私が、「方法無き方法」や「過去断ちの法」を一番オススメしたいのは誰ですか? と聞かれたとしたら、習字やってる人とダンスやってる人、と即座にお答えします。

習字やってる人とダンスやってる人の次に来るものを強いて挙げるとすれば「空手(型)やってる人」となるでしょうか。前出の二法をオススメでしたい人の中に「空手(型)やってる人」も含まれる理由は、前出の二法には動きのキレをよくする技法という側面もあるからです。

ちなみに後で取り上げる予定の「瞬過去ふりかえり法」というやつも、「表現のための身体動作」をしている人向きでなおかつ動きのキレをよくする効果もあるという点では前出の二法のお仲間と言えます。

なのでより大きな視点から申せば、私が「彼ら」にオススメしたいのは前出の二法にこの「瞬過去ふりかえり法」を加えた三法の中のいずれかということになります。

心は丸ごと脇に置かれなければならない

話は変わりますが(本題はここからね)既にご存じのように、「方法無き方法」と「過去断ちの法」の直接的な狙いは「心を脇に置いた中での身体動作」を実現することにあります。それが実現できれば結果的に「真我発の身体動作」も実現されることになるからです。このあたりのカラクリについては過去記事で述べました。

で、これに関してあらためて押さえておきたいのは、ここに言う「心」は顕在意識だけを指しているのではなく、その下にある潜在意識までも含めた心、すなわち最も広い意味における心を指しているということです。

顕在意識を仮に手の指の先に喩えるとしたら、個人の潜在意識はその下から指の付け根までに当たり、万人共通の潜在意識は手のひらに当たると言えますが、この喩えを用いて申せば、指も手のひらも全部ひっくるめた手そのものがここに言う「心」になるわけです。

真我とそれもどきを区別せよ

その心の外側に真我があるというのが私の見解(真我観)ですが一般的には、前出の喩えに出てきた手のひら、すなわち万人共通の潜在意識が真我と認識されやすいようです。

人によってはその万人共通の潜在意識のさらに下に宇宙的な何かがあるとして、その領域を真我と見ておられるようですが、そういう見解もまた真我を心という枠の中に位置づけているという点では、私の真我観と相容れないものであることに変わりはありません。

心の一番深い層が真我と位置づけられやすい理由の一つとして、心の一番深い層と宇宙の根源領域は切り離せない関係にあると見なせることもあるようですが、私の言う真我はその宇宙の外側にあります。宇宙の根源領域ではなく宇宙の外側にあるもの、あるいは心の一番深い層ではなく心の外側にあるもの・心とは別の何か、それが私の言う真我なのです。

また、心が無数の粒子(アストラル粒子とかメンタル粒子とか呼ばれているやつ)の集合体もしくは波動であるのに対して、私の言う真我は一個の無限大の粒子のような存在もしくは均質なひと塊(かたまり)であることからも、両者の根本的な違いがお分かりいただけると思います。

とはいえ世の中にはまだまだ「心とは別の何か」が自分にあるということを知らない人がほとんど、というかほぼ百パーセントのようにお見受けされます。そして、心の一番深い層を真我とする真我観がいわゆる精神世界における主流をなしていることの背景にはそれがあるようです。

真我=「心とは別の何か」が存在することの証明

しかしそんな彼らでも、「方法無き方法」または「過去断ちの法」を用いて書かれた墨字に接すれば、その「心とは別の何か」の存在を感覚的に知ることができるに違いありません。ご存じのように、そのようにして書かれた墨字の描線には「心とは別の何か」すなわち真我が表現されているからです。

また真我という言葉や概念を知らない人がそれを見た場合でも、そこに表現されているものが「心とは別の何か」であることだけは感覚的に分かると思います。そこに表現されているものが真我であるとかないとかいう話は別にして、それが「心とは別の何か」であるというそのことだけは誰でもハッキリと感覚的に分かるはずなんですね。

その意味において「方法無き方法」または「過去断ちの法」を用いて書かれた墨字というのは、「心とは別の何か」が私たちにはあるということの分かりやすい証明になると思います。。

中島タローでした。

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